加工事例

モーターシャフト

材質 鉄・炭素鋼
形状 KNCH10
業界 自動車・EV
加工方法旋盤・研削
サイズφ8×L152
精度外径公差:8μm
加工時間旋盤加工:60秒、研削加工:35秒

こちらはモーターシャフトです。

通常、モーターシャフトの加工では、旋盤加工後に歪み取りやバリ取りの工程を別途行い、その後に研削加工を実施します。しかし、歪取りやバリ取り工程を省略するために加工条件を工夫しています。具体的には、旋盤加工の段階で研削取り代の管理をし、歪みの発生を抑制すると同時にバリの除去も行っています。このプロセスにより、外径精度、同軸度、真直度といった品質要求を満たしています。

さらに、当社では本製品を含め、3種類のモーターシャフトの加工を1台の研削盤で仕上げ加工しています。その際、プログラム変更のみの段取りで3種類加工を行っているため、小ロットであっても円筒研磨より効率的に加工することが可能です。

材質に関しても最適化を図りました。当初、お客様の図面では強度が求められるため、SCM435の調質材が指定されていました。しかし、小径部品であることから材料の入手性が悪く、コストが高くついてしまう問題がありました。そこで、SCM材と同等の特性を持ちながら、調質工程が不要なKNCH10という材質をご提案しました。この変更により、調達性が向上し、コスト削減を実現しています。

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