技術コラム

長尺シャフトの切削加工

長尺シャフトとは、一般的に長さが100mm以上のシャフトのことです。当社では最長500mmまで対応可能です。
長尺シャフトは鉄やアルミ、ステンレスなどの素材が使用され、
加工時にたわみや反りなどを抑えるための工夫が必要になります。

そこで、本記事では、長尺シャフトの加工におけるポイントと当社の加工事例をご紹介します。

長尺シャフトの旋盤加工におけるポイント

シャフトの支持方法の工夫

長尺シャフトは自重や長さの影響で、加工中の振れが発生しやすくなります。振れを防ぐために、
振れ止めを適切な位置に配置し、チャッキングの位置を調整することが重要になります。
また、シャフトの両端にセンター穴を設け、旋盤加工時にしっかりと固定することで、高い真直度を維持できます。

 

使用材料の曲がり除去と、内部応力の管理

当社では切削加工の前に、研削加工で素材の曲がりを除去しています。
さらに、加工後に内部応力がワークに残っている場合、変形してしまうため、熱処理や応力除去処理を行っています。

長尺シャフトの研削加工におけるポイント

長さに合わせた研削条件の最適化

長尺シャフトは長さの影響により、加工時にたわみや振動の影響を受けやすいです。
そのため、ワークの長さに応じて最適な研削盤を使用すると同時に、砥石をカスタマイズし、加工を行っています。

 

段階的な研削加工を行う

高い寸法精度を実現し、加工時間を短縮するために、研削加工を3段階に分けて行うこともポイントです。
1回目・2回目の研削加工は、振れの除去と、仕上げ取り代の確保を行います。
そして、3回目は、仕上げ研削で寸法精度を調整することにより滑らかな仕上げ面を作ります。

 

また、それぞれの研削工程の中で、ドレッシング条件を適正にし、砥石の切れ味を確保することで、
安定した加工性能を保っています。

当社の長尺シャフト加工事例

 

こちらは全長485mmの長尺シャフトです。

 

材料の歩留まりを向上させるため、長尺材ではなく切断材を使用しています。
切断方法には丸鋸ではなくシャー切断を採用し、加工時間を短縮しています。

 

外径φ8、全長485mmの長尺品において、振れ精度8μ以下を達成するため、専用設計の砥石を使用しており、
安定した品質を実現しています。

 

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長尺シャフトの切削加工は、特注シャフト・スリーブ加工.comにお任せください!

いかがでしたでしょうか。
こちらの記事では長尺シャフトの加工におけるポイントと当社の加工事例についてご紹介しました。

 

特注シャフト・スリーブ加工.comでは、専用機と汎用機を組み合わせて、最短の加工時間で製作を行っています。
長尺シャフトの加工でお困りごとがございましたら是非、当社にお問い合わせください。

 

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