セレーションシャフトの加工における ポイント
セレーションシャフトとは、外径に細かく浅い山形の歯が均一な間隔で配置されたシャフトのことを指します。セレーションシャフトは製造コストが比較的低く、低~中トルクの伝達に適しているため、部品が滑ったりずれたりするのを防ぐといった特徴があります。
そのため、自動車のトランスミッションや工作機械、産業機械など幅広い業種、分野で使用されるシャフトになります。
本記事では、セレーションシャフトの特徴から加工における当社のポイント等についてご紹介します。

セレーションシャフトの特長
高いトルク伝達能力
上述の通り、セレーションシャフトは外径に歯形がついていることで、安定的に高いトルクを伝達することができる
特徴があります。
そして歯形の形状は一般的に三角山形状、インボリュート形状などが用いられ、パーツと一体化することで一定の方向に安定的にトルクを伝達することができます。
接続部の摩耗などのリスクを最小限に抑え
セレーションシャフトの歯形はシャフトと嵌合部品の間で、力を均等に分散するように設計されており、
接触面が均等に広がるため、特定部位への過剰な摩擦が発生しづらい構造となっております。
そのため、回転運動などの高負荷がかかる状況でも部品の故障や摩耗などのリスクを低減することが可能です。
セレーションシャフトの加工におけるポイント
高精度な歯形の成形
セレーションシャフトは歯形と嵌合部品とのはめ込みを想定して、高精度な歯形の成形が求められます。
具体的に当社では、歯面真直度0.01mm以下、先端山形状が0.1mm以下の精度の歯形の加工を行うことができます。
適切な工具と加工条件の選定
セレーションシャフトの歯形や形状に応じて、ホブカッターや転造、専用の工具を使い分けることで
最適な加工を行うことができます。
さらに、切削速度、送り量、切込み量などを適切に設定することで、加工精度や表面粗さを向上させることが可能です。
転造の場合の加工条件としては、加圧力、送り量や送り速度、寸法、転造下径等を正確に管理することが重要です。
熱処理・焼き入れによる強度向上
一般的にセレーションシャフトは、高負荷のトルク伝達に耐え得るよう、耐久性向上のための熱処理が施されます。
焼入れや焼き戻しといった処理により、表面を硬化させることでシャフトの強度を高めることが可能です。
セレーションシャフトの加工は、特注シャフト・スリーブ加工.comにお任せください!
今回はセレーションシャフトの特徴から加工のポイントについてご紹介しました。
特注シャフト・スリーブ加工.comを運営する協和製作所では、Tier0・Tier1メーカーとの直接取引で培った
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