加工先の選定にお困りではないでしょうか?旋盤加工の転注先をお探しの企業様へ
品質不具合や委託先の廃業などにより、加工先の選定にお困りではありませんか?
そのような場合、転注を行うことで、コスト・品質・納期といった課題を改善することが可能です。本記事では、転注によって得られるメリットについてご紹介します。
転注に関してよくご相談をいただくお困りごと
既存加工委託先の廃業(不採算、後継者不在など)
中小規模の加工委託先では、後継者不足や不採算事業による事業撤退が多くみられ、急な転注を余儀なくされるケースがあります。また、このようなケースは今後更に増加することが予想されるため、予め既存加工委託先のリスクを調査し、必要に応じ新たな加工委託先を選定しておくことが重要です。
海外からの国内回帰(カントリ-リスク)
加工委託先が海外の場合、その国の政治、地政学リスク(カントリ-リスク)、サプライチェ-ンの不安定化、人件費上昇などを理由に海外生産から国内に生産拠点を戻す場合が多くあります。
国内での生産は、安定供給、物流コスト削減、リ-ドタイム短縮などのメリットに加え、改善対応も迅速に行うことができるため、生産性や品質の向上といった様々なメリットをもたらします。
人手不足による内製から外転化(外注化)
自社で旋盤加工を内製している企業では、技術者の退職や人手不足により生産体制を維持できなくなる場合があります。特に技能継承が十分に行われていない場合は、短期間で代替人員を確保することが難しいことから転注先の確保が必要になります。
品質不具合が頻発
是正要求を行っても同様の品質不具合が発生し再発を防止できない、品質保証に必要な計測機器が揃っていない、設備の老朽化による工程能力低下等の理由で転注するケースも挙げられます。
生産能力が限界に達し、増産に対応できない
需要増加や新規受注によって生産能力が限界に達して、転注先が必要となる場合もあります。転注化することで、生産準備に必要なリ-ドタイム短縮、設備投資費用の削減、人手不足解消といったメリットがあります。
旋盤加工の転注で得られるメリット
以下に、旋盤加工の転注によって得られるメリットについてご紹介します。
生産ロットに応じた最適な加工方法と価格の提案
転注をきっかけに生産ロット数に適した加工方法の見直しが必要になります。
試作段階や量産段階など生産数の量に応じて専用機や汎用機を活用し、効率的な加工が可能になります。また、転注先が豊富な設備を保有していれば、最適な工法を提案でき、コストを削減することが可能です。
品質の安定と向上
転注先を選定する際、品質体制が整っているかを確認することも重要です。
保有設備が老朽化している企業では、精度不良やバラツキが発生しやすくなります。そのため、品質管理体制が確立されている転注先を選定することで、不良率の低減や品質安定化が可能になります。
リードタイム短縮と生産能力の増強
別の加工先に転注することで、自社は付加価値の高い業務に専念できるようになります。
これにより、リードタイムを短縮しながら生産効率を向上させることが可能です。
受注機会の向上
転注を行うことで、自社のキャパシティを超える注文にも柔軟に対応できるため、新たな受注機会を獲得することができます。また、転注をすることによって採算を取れるようになることで収益性の向上にも繋がります。
当社のシャフト加工事例
モーターシャフト
こちらはモーターシャフトの加工事例です。
一般的にモーターシャフトの製造では、旋盤加工後に歪み取りやバリ取りを行い、その後に研削加工を行う工程が必要です。しかし当社では、これらの工程を省略できるよう加工条件を工夫しています。具体的には、旋盤加工の段階で研削加工用の取り代を適切に管理し、加工時に発生する歪みを抑制すると同時にバリも除去しています。これにより、外径精度や同軸度、真直度といった厳しい品質要求を満たすことが可能です。
さらに、本製品を含む3種類のモーターシャフトを、1台の研削盤で仕上げ加工しています。プログラムを切り替えるだけで段取り替えが可能なため、小ロット生産であっても従来の円筒研磨に比べて高効率な加工を実現しています。
中空シャフト
こちらは中空シャフトの加工事例です。
切削時に発生する切粉がワークに絡み付くことを防ぐため、分断加工を取り入れています。
中空構造のため剛性が低いという課題がありますが、センター押し機構を備えた専用旋盤を使用し、一気に加工を行うことで高い精度を確保しています。さらに、シャフト中央部は削り代が大きいため、専用旋盤で一括加工することで、自動盤による加工よりも短いサイクルタイムを実現しています。
シャフトの転注をご検討の方は当社にご連絡ください
今回はシャフト転注で得られるメリットについてご紹介しました。
特注シャフト・スリーブ加工.comを運営する株式会社協和製作所では、シャフトの量産加工を得意としており、コストダウンや品質向上に関するご提案をさせていただくことも可能です。
シャフト加工の転注をご検討されている方はお気軽にご相談ください。


